物語の世界の夜空は初め
光に満たされて白かった

実世界の夜空は、暗い。それは現実の世界、現実の宇宙が有限のものだからだ。もしも現実の宇宙が有限ではなく無限のものであったら、宇宙の星々が放つ光もまた無限のものとなり、宇宙は光で満たされる。夜空は暗くならない。しかし現実には宇宙は有限だ。したがって宇宙の星々が放つ光の量も有限であり、宇宙全体を光で満たすまでには至らない。だから、現実の夜空は暗い。

現実 の世界は有限です。物語 の世界は無限です。私はかつて、無限の光に満たされた白い闇の中をひとりで歩いていました。孤独で、世界が存在することも、自分が存在することも、うまく感じることができませんでした。いまは貴方の横顔をみて、貴方の隣に存在する私自身を確かに感じながら言葉を語り、文を書いています。貴方の横顔をずっとみていたいと私は思います。

近ごろは 想像 ということを、よくします。いとしい想像力よ、私がおまえのなかでなによりも愛しているのは、おまえが容赦しないということなのだ。とアンドレ・ブルトンが書いたあの 想像 のことです。想像したことを、文に書きます。これより先の頁では文の多くが想像によって書かれていくことでしょう。想像は自由で、無限です。どこにでも行ける。何者にでもなれる。あらゆる喜びや痛みを感じられる。どんな罪を犯すこともできる。ただし、なんでも自分の思い通りになるわけではありません。そのことを私たちはやがて思い知ることでしょう。想像が働き出す以前、まだ白紙だった頃の物語の世界を写した空で磔にされた人の星の中心には性器があります。そこから貴方は月を通り越して4本の矢が指し示すほうへと歩んできました。そうして辿りついた点でマルスによって指し示される方角へ進んだところにこの先の頁はあり、それと逆の方角へ進んだところには裏の顔があり、始点となった性器に触れると現実的な夜空が広がります。これまでの頁はこの物語の道のプロローグのようなものです。この先の頁で本編へ繋がる が生まれていくことでしょう。この先の頁へ進んでください。

神之川の川岸に折花神社はあります。そこに1つの星が輝きます。

物語の世界の夜空は初め
光に満たされて白かった

実世界の夜空は暗い。それは現実の世界、現実の宇宙が、有限のものだからだ。もしも現実の宇宙が無限のものであったら、宇宙の星々が放つ光もまた無限のものとなり、宇宙は光で満たされる。夜空は暗くならない。しかし現実には宇宙は有限だ。したがって宇宙の星々が放つ光の量も有限であり、宇宙全体を光で満たすまでには至らない。だから、現実の夜は暗い。

実世界は有限で、物語の世界は無限だ。私は無限の光に満たされた白い闇の中を長い間ひとりで歩いてきた。いまは空を見上げる貴方の横顔をみながら貴方の隣に存在し、思いを語り、想像し、書く。

この先の頁で、物語の大部分が想像によって書かれていくであろう。想像は自由で無限だ。どこにでも行ける。何者にでもなれる。あらゆる喜びや痛みを感じられる。どんな罪を犯すこともできる。けれど、なんでも自分の思い通りになるわけではない。そのことに私たちはやがて気づくであろう。想像が働き出す以前、まだ白かった物語の世界を写した空で磔にされた人の星の中心には性器がある。そこから貴方は月を通り越して4本の矢が指し示すほうへと歩んできた。この先の頁は、辿りついた点でマルスによって指し示される方角へ進んだところにあり、それと逆の方角へ進んだところには裏の顔があり、始点となった性器に触れると現実的な夜空が広がる。これまでの頁はこの物語の道のプロローグにすぎない。この先の頁に本編へ繋がる謎が生まれていくであろう。先の頁へ進まれよ。

神之川の川岸に折花神社がある。
そこに1つの星が輝く。